国語辞典を食べ歩く

購入した作品の読み方

あらすじ

国語辞典はどれも似たり寄ったりだ、と思っていませんか? だとしたらもったいない!
国語辞典って、じつはとっても個性豊かなのです。

限られた数行の中に、どの情報を入れるか。そこには、編集方針という名の「哲学」が貫かれています。いわば一冊一冊、人格が違うのです。

昔ながらのものにとてもくわしい『岩波国語辞典』。

トレンドを敏感にキャッチする『三省堂国語辞典』。

使い方のニュアンスも伝えてくれる『新明解国語辞典』。

種類や製法まで教えてくれる『明鏡国語辞典』。

本書では、学者芸人のサンキュータツオさんが「ビッグ4」と呼ぶこの4冊の小型国語辞典を中心に、中型国語辞典の『広辞苑』や『大辞林』、『大辞泉』、大型国語辞典の『日本国語大辞典』など、さまざまな辞典で食べ物にまつわる言葉を引き比べています。

引き比べると、「書かれなかったこと」が見えてきます。「行間」が浮かび上がってきます。その行間を、おおいに楽しんで、味わっていただければ幸いです。

この本をきっかけに、ぜひあなたも「国語辞典グルメ」に!