娘からの相続および愛人と息子の相続の結末
川井れもん 1,144円
あらすじ
死とは? 愛とは? 人間の真理に迫るSF小説
全てを話し終わった時、ぼくはもう一度、きみに問おうと思う。
きみは誰だと。
体内に特殊な蟲を宿し、幾度となく死んでは生き返ってきた少女。
少女の苦しむ姿を見て、代わってあげたいと願う少年。
二人の究極の愛は、誰も想像し得なかった衝撃の結末を迎える。娘の突然の事故の知らせが、災難にも途切れていた関係を再びつなぎ合わせる。
身内間の悶着の末、最後に残るものとは。
娘の運転する自動車が衝突事故に巻き込まれた――。
ひろみの元に突然入った一本の電話。
ひろみは、定年を迎えるまで看護師としての職務を全うし、DV夫との離婚の後、
子供たちと孫と共に平穏な生活を送っていた。
非情にも突き付けられた娘の死をきっかけとして、遺産目当てに再び元夫がひろみの前に現れる。
元夫が関心を示すのは、娘の遺産のみ。
実の親としてあるまじき姿に、ひろみは憤りをおぼえる。
人間の本性が赤裸々に描写されたフィクション小説。
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