運動器疾患の針灸治療[電子版]
購入した作品の読み方あらすじ
すべての医師と鍼灸師に向け,針灸によって運動器疾患を治療する価値を示す
運動器疾患とは東洋医学でいう「経筋」の病のこと。東洋医学では2千年前から「経筋」の病を針灸によって治してきた。針灸には運動器疾患にたいする十分な経験と智慧がある。筆者はすでに経筋について体系的に解説した『【図解】経筋学-基礎と臨床-』を上梓しているが,今回は運動器疾患にスポットを当て,具体的な治療法を余すところなく披露する。筆者は,針灸によって運動器症候群による「寝たきり」予防をはかれる点や,医療経済的効果の高さからも,運動器疾患に針灸を用いる有用性を強調する。
【目次】
はじめに
PART1 なぜ運動器疾患に針灸治療なのか
1◆運動器疾患と針灸治療
2◆東洋医学の診断方法
3◆針灸治療の作用機序
4◆東洋医学の治療手段
PART2 運動器疾患の針治療の実際
1.全身に運動器の異常が及んでいる疾患
1◆関節リウマチ
2◆線維筋痛症
3◆慢性疲労症候群
4◆顎関節症
5◆脳血管障害による片麻痺
2.各部位の運動器疾患
1◆腰臀部痛を来す運動器疾患
2◆頸部の疾患
3◆膝関節痛
4◆肩関節痛
5◆肘関節痛
6◆顔面部の疾患
7◆胸部の痛み
8◆股関節部の疾患
9◆上肢の疾患
10◆下肢・足部の疾患
あとがき
【著者】
西田皓一
1937年6月生まれ。1963年神戸医科大学卒業。1964年神戸大学医学部循環器内科入局。1966年神戸労災病院内科勤務。1975年高知県農協総合病院内科医長。1977年西田順天堂内科を開業し,現在に至る。著書に『東洋医学見聞録』上巻(1999),中巻(2004),下巻(2007)(以上,医道の日本社),『針灸一穴療法』(東洋学術出版社,2008),『運動器疾患の針灸治療』(東洋学術出版社,2012)など。