絆の海

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あらすじ

自分はなぜ生まれたのか、何をして生きていくのか――。
絆の大切さを繊細に描いた短編小説2編。

必要としてくれる人をいつでも迎え入れられるように、必死にコロナ禍を生き抜き店を開け続ける美容師のケン。
待ちこがれた常連客との再会や東日本大震災ボランティアでの出会いの想起を通して、人とのつながりや絆に改めて気づき、自分の役割とはなにか、本当に大切なものはなにかを考える。
表題作「絆の海」ほか、「呼びかける夏」収録。

【著者紹介】
吉村真理(よしむら まり)
1974年生まれ。熊本県出身。上智大学外国語学部卒。都内の外資系企業にて働く傍ら執筆活動に取り組む。今回の作品は、人生に訪れる試練には意味があり、自身の生まれてきた理由とテーマに目覚めさせるものという思いをフィクションに結晶化した、自身初の小説となる。