日本人のための音楽療法
牧野英一郎 836円
あらすじ
「もののね」「つくり歌」「歌舞い」「流し」 ……
心身の不調に本当に効果を発揮する「日本古来の音楽モデル」 とは?
精神科医が独自の視点で大解剖
「音楽療法」という言葉をご存じですか。
「音楽が心身の病気の治療やリハビリテーションに役立つ」といった話が
マスコミに数多く取り上げられたこともあり、一度は耳にしたことのある方も多いことでしょう。
欧米では第二次世界大戦における傷病兵たちのケアに音楽が用いられたことをきっかけに発展し、専門家団体による養成制度もあるといいます。
日本でも平成13(2001)年には「日本音楽療法学会」が設立され、
同学会認定の「音楽療法士」の数は既に欧米を超え、多くの高齢者施設や精神科を持つ病院・クリニックで実施されるようになりました。
その一方で、高齢患者さんを中心に
「音楽療法は子供の歌ばかりで行きたくない」「音程が合わないとかずれるとか、ばかり言われる」などの声もよく耳にします。
本書では、精神科医であり、日本音楽や民俗音楽に造詣の深い著者が、
フィールドワークや自身の病院での実践により確立した音楽療法のエッセンスに触れていきます。
日本人が古くから好んできた「もののね」「つくり歌」「歌舞い」「流し」などに共通した音や音楽の傾向を手がかりに、
患者さんの本音を引き出し、喜んでもらえる音楽療法をご紹介します。
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