カンカラ鳴らして、政治を「演歌」する
岡大介 1,584円
あらすじ
現代唯一の演歌師が歌いあげる豊かな風刺の世界
「オッペケペッポー ペッポッポー」「ア、ノンキだね」「ヨワッタネ 生活戦線異状あり」
「演歌」とは、明治・大正期に流行した「演説歌」。面白おかしい詞を織り交ぜながら、時の権力や世相を風刺する。政府批判・演説が弾圧された時代、「それならば歌で」と街頭で高らかに歌いあげる演歌師が現れた。その草分けである添田唖蝉坊の流れをくむ現代唯一の演歌師・岡大介20年の記録。1978年生まれの岡は、寄席で、ホールで、「流し」として居酒屋で、そして山谷や西成などの労働者の街で歌い続けている。岡大介「演歌」動画付き!
【目次】
第一章:政治や社会をチクリと刺す「演歌」--尊敬する添田唖蝉坊・知道のこと
第二章:「無翼」の歌、「庶民翼」の歌--カンカラ三線を持ってどこへでも
第三章:同世代の流行り歌にこころ動かず--ぼくが「演歌」にたどりつくまで
第四章:歌ってつながる人の縁--歌と酒と、厳しさと人情と
第五章:政治の過ちを風刺に変えてまっすぐに--松元ヒロさんに学んだ芸の姿勢
付 録:岡大介カンカラ演歌集/岡大介自作曲集
【著者】
岡大介
1978 年、東京都に生まれる。添田唖蝉坊・知道の流れをくんだ、明 治・大正演歌を歌う現代唯一の演歌師。空き缶で作ったカンカラ三 線をリュックに差し、全国を回って演奏活動を続けている。演奏の 場は、寄席、演芸場、ホール、居酒屋など多岐にわたり、集会や祭 りに呼ばれることも多い。年間ステージ数は365 を超える。 リリースしたCD に、『かんからそんぐ』I~III、『にっぽんそんぐ』 (いずれもオフノート発売)がある。