絶望の林業

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あらすじ

「日本の林業は成長産業である」。
最近よく耳にする言葉です。その証左はどこにあるのでしょうか。
確かに、山村に移り住んだ若者たちが林業現場に入り、日本の林業が活況である……、といったニュースを目にすることが多くなりました。
ところが、その実態は官製成長産業であり、補助金なくしては成り立たない日本の衰退産業の縮図といえます。
補助金漬け、死傷者続出、低賃金、相次ぐ盗伐、非科学的な施策……。日本林業の現場には時代遅れで、悲惨な現状が隠されています。
政府が推進する、地球環境のためには林業を盛り上げ、排出権取引を活発化するといった政策は本当に日本の森林について考えたものなのか。そこには不都合な真実が隠されていないのでしょうか。
30年にわたり日本の森林、林業を取材してきた森林ジャーナリスト田中淳夫の渾身の一作です!