隈研吾という身体
隈研吾 2,860円
あらすじ
「負ける建築」の隈研吾は、なぜ勝ち続けられるのか?
国内外で数多くのプロジェクトを手がけ、現在、もっとも脚光を浴びている建築家、隈研吾。気鋭の建築史家・大津若果が、隈自身の数ある著作を丹念に紐解き、さらに長時間のインタビューを重ね、その数々の建築と、隈自身の生い立ちや経歴をことこまかく結びつけ、隈建築人気の核心に迫る。隈研吾さん自身も太鼓判の一冊。
【目次】
序 隈と隈以外を分かつもの
第1章 建築は経済に従う――隈の幼年時代
第2章 身体的感性――隈の学生時代
1 強固なロマンティシズム
2 「回天」神父との衝撃的な出会い
第3章 生きている伝統木造
1 還暦三年後の《ジャパン・ハウス・サンパウロ》
2 生年の《サンパウロ日本館》
第4章 商品ではない建築を目指して――隈の地方時代
1 日本の片隅で建築を考える
2 ブランド化する建築と建築家
3 技術が物質と場所をつなぐ
第5章 汎コンクリートから場所・素材・技術へ
1 作品主義への懐疑
2 「構法」から建築を考える
3 「物質」から建築を考える――「くまのもの」展
4 継承するためにジャンプする
第6章 コンピュータを身体化する
1 右手を怪我して得たもの
2 建築を「編む」
3 自然素材の劣化していく美しさ――《アオーレ長岡》と《新国立競技場》
第7章 世界の環境に愛される建築――隈の海外時代
1 ローカルでもなく、グローバルでもなく
2 光と感動体験――《広重美術館》から《中国美術学院・民芸博物館》へ
3 環境のリノベーション
あとがき
注
図版目録
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