CGWORLD 2020年3月号 vol.259 (特集:漫画制作に活かす3DCG)

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あらすじ

最初の特集は「漫画制作に活かす3DCG」! 漫画の制作現場で活用される3DCG技術に注目しました。本格的に3DCGを導入している『ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante』(コミックフラッパー)、『京獣物語』(テヅコミ)のワークフローに加えて、漫画向けの3DCG活用術も総力取材。
『ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante』は2015年に公開された『ガールズ&パンツァー 劇場版』のコミカライズ作品で、戦車モデルはなんと約30種類が登場。3DCGを使用しないと作画が間に合わないという状況でうまれた、3DCGを中心にした制作工程を特別に公開していただきました。
手治虫生誕90周年記念マンガ書籍「テヅコミ」にて連載中の『京獣物語』著者のボクテンゴウ氏は、「物語づくりに集中するための効率化ツール」として、モデリングからセットアップまでを漫画家自ら取り組むという手法。漫画制作の現場で広がる3DCGについて、最新情報をお届けします!
第二特集は、現役ゲーム開発者による最新の背景制作TIPS「エンバイロンメント・ハック」。
優れた背景アーティストの自主制作作品を取り上げ、作中で用いられているテクニックや考え方について伺いました。
一人目はおなじみ中村基典氏による、伝統的な和の街並みを丁寧に再現した『京都アセット』を例に、フォトグラメトリーの使用や、写真をテクスチャ素材として活かすことなどなど制作技法について詳しく解説。
二人目はモントリオールにて3Dアーティストとしてゲーム開発に携わる川名友里恵氏。カナダで自身が起ち上げたスタジオでインディゲーム開発に従事する傍ら、東京に巨大な台風が接近したことに触発されて自主制作された『新宿駅』。様々なツールを横断し、自作と市販のアセットを上手く使い分けて制作したその手法について紹介しています。