深夜薬局 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます

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あらすじ

日本一の歓楽街、新宿・歌舞伎町。
このネオン街の一角に、夜8時に開く薬局がある。
営業は、翌朝の9時まで。
「深夜食堂」ならぬ、「深夜薬局」だ。 カウンターに立つのは、いつも同じ、たった一人の薬剤師。
訪れるのは、体調のすぐれない人ばかりではない。親からの虐待を告白する多重人格の女性や、コロナ禍で生活苦を訴える風俗嬢、「眠れない」とあせる入試前夜の高校生など、処方箋も持たず、さまざまな事情を抱えた人たちがひっきりなしにやって来る。
誰かに聴いてほしい。
でも、誰にも言えない。
「何か」を抱えたお客さんと薬剤師との、小さな物語。