刑事崩れ探偵・甚九郎(3) 裁きは紅い薔薇

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あらすじ

ヤクザの情婦に手を出して警察を追われ、探偵を生業にしている湯佐内甚九郎に、家出妻探索の依頼がきた。しぶる依頼主の夫から聞き出したのが、妻・木村立美のレズ遍歴。家出の原因もそれだろう。早速、立美の相手を尋ね当てたのはお手柄だったが、ニセ刑事に襲われる羽目に。奴らの正体は? 事件の背景は深い。やがてレズの糸を手繰った先に、ある豪邸で開かれた女だけのパーティーがあることに気づく……。
 泥臭い男の生き様を描いた長篇ハードボイルド小説、第3弾にして完結篇。

●広山義慶(ひろやま・よしのり)
1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。