ジョルジュ・バタイユ「眼球譚」頌 二十世紀で最も凶暴な官能小説から
シンペックス 330円
あらすじ
眼球とはかくも凶暴なる感覚器官
ジョルジュ・バタイユの「眼球譚」は、それを否定するにしろ、肯定するにしろ、20世紀から21世紀の世界で、官能と暴力を描く上では避けて通れない巨大な石碑だろう。意識の根源である眼球と、人間よりはるかに長い生命を持つ樹木は、苛烈な自然と耐えがたい時間の中で、ねじれ、裂け、悶え、叫ぶ。そのさまを、モノクロームのデッサン的な写真で定着しようとした作品群である。
【著者】
シンペックス
大学では仏文専攻、フランス語からの翻訳書を何冊も手がけ、現在はフリーランスの原稿書きとして、取材、執筆、編集、翻訳、撮影などで活動している。