みんなの建築コンペ論

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あらすじ

【建築・都市レビュー叢書 第6弾】

なぜ建築を競わせるのか?
みんなを束ね、社会を高める
建築コンペのを価値を問いなおす。

建築コンペは、公共的価値を高める装置として、広く行政に取り入れられ、
建築的にも社会的にも価値のある建築物を、各所にもたらしてきた。

しかしながら、新国立競技場問題は、
それが現代社会において本当に価値をもたらすものなのか、
という問いを突きつけた。むしろ、そこで露わになったのは、
建築界と社会との絶望的なまでのコミュニケーション不全であった。

本書は、新国立競技場問題を見つめてきた建築家と建築史家が、
その失敗を検証し、建築コンペの歴史・現状を詳らかにしながら、
現代社会にマッチする建築コンペのモデルを提案する。

【目次】

序 誰がためにコンペはあるのか
第1章 傷だらけのコンペ――新国立競技場コンペをめぐって
第2章 コンペの歴史が語ること
第3章 日本のコンペの仕組みはどうなっているのか――設計発注方式の変遷
第4章 「いい建築」を合意するプロセスへ――ポスト新国立競技場の建築コンペ像
終章 コンペがつくる「いい建築」