ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち

購入した作品の読み方

あらすじ

<各界絶賛>

■武道家 内田樹氏
呪符として機能している「夢を持て」「自分らしく生きろ」という言葉の負の効果に、
我々はもっと恐怖心を持つべきである。

■思想家 田坂広志氏
若者に「夢を持て」と語る大人は、必読!

■教育改革実践家 藤原和博氏
私には夢がなかった。リクルートに憧れはなかったし民間校長になる夢を見たこともない。
「教育改革実践家」は52歳の私があとづけで付与した肩書きだ。

■経営学者 野中郁次郎氏
計画・分析偏重の呪縛から逃れよ。「いま・ここ」の直接経験から見えてくるのが「生き方」だ。


夢の強要。その罪と害

犯行の凶器は、「夢」でした。タチの悪い悪意無き共犯者たちによる「夢を持て」の大合唱。その陰に隠れて黙殺されてきたドリーム・ハラスメントという実態。数々のインタビュー・文献調査から浮き彫りになったのは、夢を持てずに苦しむ直接的被害者と、意外な間接的被害者の存在。誰も夢から逃れられないのに、誰も夢の持ち方は教えてくれない。夢に支配されない生き方も提示されない。只々「夢は善」と妄信させるだけ。夢を持てないとヒトは死ぬのか。そんなにも社会は生きづらいのか。教育関係者自らが、教育界の長年のタブーをえぐり出す。


【目次】
はじめに
第一章 夢に食い殺される若者たち
第二章 職業以外の夢が認められない異常
第三章 タチの悪い悪意無き共犯者たち
第四章 夢を持たないとヒトは死ぬのか
第五章 それでも夢を持たせたいならば
おわりに