棄民世代

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あらすじ

『下級老人』が流行語大賞の候補としてノミネートされたのが2015年。

下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」と定義され、高齢者の貧困問題に警鐘を鳴らした。

しかし、当時の高齢者が抱える問題より、はるかに深刻なのが、中高年化した氷河期世代が老後を迎えるときである。

氷河期世代は雇用政策において翻弄されただけでなく、自己責任という言葉のもとに、あらゆる社会政策から放置されて今に至る。

まさに政府に犠牲にされた『棄民世代』といってもよい。

彼らが高齢者でなったときには、下級老人の比ではない貧困問題を抱えた棄民老人が誕生する。

それは当事者である彼らだけの問題だけでなく、日本全体を揺るがす衝撃の未来が待ち受ける。

誰にとっても他人事ではないこの事態にいかに対処するか。

社会福祉の現場から来るべき危機に警鐘を鳴らす。