心という臓器

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あらすじ

人なる宿命を生きるあなたに 一服の詩を届けます

「過去の嘶き」
明日とは根拠なき希望
目覚めればたちまち今日となり
生きれば生きるほど過去の頂に立たねばならない

時に滑落し
謝罪も償いも届かない あの日が蘇る

なぜつらい記憶ほど心を突き破り
何度も芽吹くの

今日という日を
また苛まれながら生きるのなら
人生の喜びはどこにあるの

日々の隊列に割り込んでくる
この陰鬱な訪問者は
他ならない自分自身

その口元が偶蹄類のように
畏怖を反芻しながら

性懲りもなく
自分を哀れんで啼くのよ