日台貿易史(その3) プットマンスと一官の不思議な抗争。
姉崎慶三郎/MBビジネス研究班 328円
あらすじ
さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の24ページ程度)
【書籍説明】
バタヴィアを根拠地にして台湾に進出していたオランダは、タイオワン事件によって日本との貿易が断絶したため、ノイツ長官が失脚してプットマンスが新しい台湾長官になる。
ここからプットマンスと鄭芝龍一官の不思議な関係がはじまる。
一官はもとよりタイオワン商館の通訳であった。
その後海賊になると、一六三三年にはプットマンスと海戦をおこなう関係になった。
ところが、帰順した一官が海賊を取り締まる立場になると、反対する部下に裏切られてしまい、その部下が海賊行為を続けるので、退治するために、一官はプットマンスと協力して海賊を掃討することになる。
その後、東南アジアや中国から多数の船が来航し、台湾は貿易の最盛期を迎える。オランダは海賊をあいてに一〇年たたかってきたが、結局中国からの商品の供給は一官に完全に依存することになった。
この貿易に目をつけた一官は、今度はオランダの貿易を打ち負かす存在になり、この二人は戦争したり、共通の敵とたたかったり、売買関係から、貿易の競争相手となった。
本書では、プットマンスと一官の不思議な抗争を追う。
【目次】
第一章 貿易は推理小説だ!
第二章 バタヴィア日誌
第三章 最盛期を支えた台湾先住民と移住民
第四章 オランダ人と中国人の生糸輸入
第五章 鄭芝龍の数奇な人生
【著者紹介】
姉崎慶三郎(アネザキケイザブロウ)
千葉市在住。元商社勤務。海外駐在員歴2回。長年… 以上まえがきより抜粋