源氏物語 A・ウェイリー版第3巻

購入した作品の読み方

あらすじ

別の光と陰に彩られて表情を一変させた「源氏物語」。どういう訳か、とてもわかりやすく、すらすら読めました。驚きました。(町田康)

アジアでもなければヨーロッパでもない。これぞ「世界文学」の誕生(島内景二)

シャイニング・プリンス・ゲンジの四十を祝う盛大な儀式が開かれた頃、時代はゆっくりと移り変わりはじめる。
エンペラーは代替わりし、若き新人プリンセスが宮中に上がり、恋の物語は子や孫の世代に引きつがれる。
病に伏す者、世を去る者、残される者。絶頂から孤独へ、歓喜から悲嘆へ。やがてゲンジその人も旅立つときがくる――。

刊行されるや否や、源氏物語がたちまち世界的古典文学として知られるきっかけとなったアーサー・ウェイリー版源氏物語。
その名訳が伝えたのはいつの時代も変わらぬ私たちの、出会いと別れ、運命の切なさだった。
大好評のウェイリー版源氏物語、第3巻いよいよ刊行!

源氏物語が世界文学ではあるとはどういうことか。
谷崎源氏との対比で島内景二さんがエッセイを寄稿してくださいました。
和歌表記監修:藤井貞和