ぼくは0てん

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あらすじ

落ちこぼれの「ぼく」にだって
そとの世界は、きっとある。
そもそも「点数」って、なんだろう?

ぼくも0てんをもらったことがあって、
そのときから0がすきになった。
――谷川俊太郎

いつも「0てん」ばかりとって、いじめられていた「ぼく」は、
いいてんをとって認めてもらおうと必死にもがくけれど……

世界も注目するブランド「リトゥンアフターワーズ」の
ファッションデザイナー・山縣良和が、
故郷の鳥取へと帰る深夜バスの中でふと思いついた物語。
勉強もできず自信の持てなかった子供時代を過ごし、
やがてイギリスへと飛び立っていった自身の半生に重ねる。
0てん、12てん、36てん、59てん、78てん、85てん、100てん……
「点数」「クズ」「ゆうめい」といった
“レッテル貼り"“他人の評価"から自由になって、
自分の得意なことを見つけ出していくストーリーを、
愛らしい「てんすう」たちのキャラクターで描く。

◆著者紹介
1980年、鳥取県生まれ。ファッションデザイナー。
高校を卒業後、大阪の専門学校に通うも中退。その後、渡英。
2005年にセントラル・セント・マーチンズ美術大学を卒業。
在学中に世界的ファッションデザイナーの
ジョン・ガリアーノのもとでデザインアシスタントを務める。
2007年、自身のブランド「リトゥンアフターワーズ」を
立ち上げ、ファッションを通して様々な表現を試みている。
ファッション表現の学びの場「ここのがっこう」を主宰し、
活躍するデザイナーを数多く輩出。
著書に『ファッションは魔法』(坂部三樹郎との共著。朝日出版社)。