希望が死んだ夜に
天祢涼 799円
あらすじ
「教えてください。彼女を殺したのは誰ですか?」
本屋大賞2019発掘本で話題になった社会派ミステリー!
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。
少女は犯行を認めたものの、動機は一切語らない。
県警捜査一課の真壁は“半落ち”のままの容疑者に納得がいかず、所轄の生活安全課の女性刑事・中田蛍とともに捜査を続けると、やがて意外な事実が浮かび上がってきた。
ネガは母親の映子と川崎市登戸のボロアパートに暮らしている。
母はあまり働かなくなり、生活保護も断られた。
まわりに頼れる大人や友人がいないネガだったが、あるとき運命的な出会いがあって……。
単行本刊行時からSNSでじわじわと噂が広まり、本屋大賞2019発掘本でも話題となった隠れた傑作が待望の文庫化。
現代社会の暗部を描いた話題作!
「面白い作家が、凄い作家になる瞬間がある。本書を読んだとき、天祢涼は凄い作家になったと、感嘆した」(細谷正充)
「彼女を死に至らしめたのは社会ではないか? 社会派×青春×ミステリーの見事な融合。本書に出会えてよかった」(ベル 文学YouTuber)
解説・細谷正充
※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。