在米被爆者

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あらすじ

第6回「潮ノンフィクション賞」(2018年度)受賞作「トルーマン大統領の国に生きて―在米被爆者の軌跡」を加筆・修正。
彼らはなぜ広島で被爆し、戦後、太平洋を渡ったのか。米国に暮らす被爆者たちが今、未来に伝える葛藤と希望の「戦後」。

米国から広島に帰る人たちが多かったのは歴史の必定である。ハワイを除く帰国の最盛期、1927年には、米国本土から2713人が広島に渡り、その後も太平洋戦争で太平洋航路が休止されるまで、米国生まれの日系人が続々と広島に向かった。そして45年8月6日、彼らは被爆者になった。(「プロローグ」より)