江戸を賑わした 色街文化と遊女の歴史
監修:安藤優一郎 1,683円
あらすじ
各地にあった色町の歴史をひも解き、
当時の色町の繁栄ぶりに思いをはせる──
江戸時代には公認・非公認にかかわらず、多くの遊里があった。
江戸吉原をはじめ、品川や新宿などの宿場町、深川や上野などの岡場所、八王子や府中などの旅籠、船橋や潮来などの地方の宿場……
そこには遊女が集い、女色を求めて男が通い、町はにぎわった。
なぜそこが遊里となったのか、どれほど賑わっていたのか、どんな遊女がいてどんな男が遊んだのか、
往時の賑わいぶりを振り返るとともに、現在の様子にも触れながら、江戸時代の“色町"を紹介していく。
【目次】
■序章 遊女・遊郭の歴史
遊女の祖先は誰か?
なぜ江戸幕府は遊郭を公認したのか?・・・など
■第1章 宿場町の女
宿場町が遊女町として栄えたわけ
吉原に匹敵するにぎわい──品川・・・など
■第2章 寺社町の遊女
寺と神社と遊女と客
寛永寺の門前町──上野・谷中・・・など
■第3章 川沿いの遊女
川・海と遊女
“こんにゃく島”と呼ばれる遊里──新川・・・など
■第4章 吉原の遊女
吉原はどこにあったか
吉原はどういう町だったか・・・など
■第5章 地方の遊女
成田街道一番の宿駅──千葉
江戸と東北を結ぶ水郷の遊里──常陸・・・など
■第6章 陰間茶屋の男
江戸時代の男色事情
歌舞伎の少年のアルバイト──日本橋・・・など