タイム屋文庫
購入した作品の読み方あらすじ
「時をまたいで仕掛けた、あの恋のつづき」
亡くなった祖母の思い出がたっぷりと染み込む家で、突然の思いつきで始めた「タイム屋文庫」。
タイムトラベル専門の貸本屋というアイデアは、実は、かつて置き去りにしてしまった恋のつづき。
そこで彼女はたった一人の客を待つつもりだったのだが……。
考えなしでヌケ作の三十路女性が、心機一転をはかって繰り広げるラブストーリー。その結末は!?
三十一歳で会社を辞めた柊子は、初恋相手を待つために、亡き祖母の家で時間旅行の本を扱う貸本屋を開く。近くのレストランの店長にコーヒーの淹れ方を習い、喫茶も提供して。店内には雑音混じりの定番曲が流れ、訪れた客はソファで居眠りをし、自分の未来を暗示する夢を見るという――。柊子の初恋の人は店に現れるのか。