人間失格

購入した作品の読み方

あらすじ

「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」東北の大金持ちの息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を極限まで作品に昇華させた太宰文学の代表作品。「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます」ほかに、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた「桜桃」も収録。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved

レビュー・口コミ(1件) 一覧へ

  • 「こんなことを小説は書いても良いのか」初読の衝撃は今も忘れない。多くの者は言う。「これは自分自身の事だ」と。それも誰にも言えない自分だと。これ程、人間の深淵の闇を投影出来る小説はないだろう。日本人必読。なるべく早くに読んだ方が良い。闇を持つのは自分だけではない、と救われる事もある。

    ...もっと見る
    5点
    チャノンヌさん