成すも成さぬもないのだが 第四回 富士山、巨人、レディー・ガガ
著者:鷲崎 健 165円
あらすじ
富士の山に、巨大な男が腰掛けている。
なんと壮大な光景であろうか。しかもそのふくよかな体、広々とした臀部を休めるには富士山ですら窮屈そうである。丁度釣り人が突堤で釣り糸をたらす時に座っている簡易型の椅子、あれぐらいのサイズ感であろうか。富士山が3776メートルなので立ち上がるとざっと30000メートル超の大巨人である。
(本文より)
「富士山」「巨人」「レディー・ガガ」。
なんとも奇妙な三題噺。
鷲崎健が独り語るこの連載エッセイ。第四回にしていったいどこに向かうのか? 鷲崎節全開で紡がれる言葉の道行きをご堪能あれ。
【目次】
・富士山
・能動的な迷子
・記憶の陰影
【想定読了時間20分】