松尾スズキのやさしい野蛮人入門(7) それでも笑って生きませんか?
著者:松尾 スズキ 220円
あらすじ
「わたしは、寝ているときを除けば、人を笑わせるか、自分が笑っているか、酒をのんでいるか以外は、ほぼ、したいことがありません」――本文より。赤塚不二夫、財津一郎、サシャ・バロン・コーエン、モンティ・パイソン、松本人志、大人計画等、今回は「やさしい野蛮人入門」シリーズの重要課題、「笑い」について。2013年3月12日のメルマガの日記も収録。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約25分】
◆目次
服を着る人間の根源的おかしさ
暴力性や残酷さが笑いに変わるとき
弱い者を食べてしまわないように人は笑う
苦痛を抱えて「素」に戻ることのしんどさ
「ヤンキー化」する笑いに感じる危惧
日陰者に無理やり光を当ててきた大人計画
それでも笑うために、人は生きる
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。