渡瀬昌忠著作集 第七巻 柿本人麻呂作歌論

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あらすじ

柿本人麻呂論・歌論を中心に、万葉文学、そして日本文学の源流の謎解明への、長年にわたる研究の成果がここに結実。全八巻に補巻二巻を加えた充実の著作集。
第一章 人麻呂以前から人麻呂へ 額田王の春山秋山競憐歌の場/文学の場としての「島の宮」/柿本人麻呂と皇子たち/人麻呂時代の歌風/人麻呂の出現/謡とその流れ―対句の対応における流下型と波紋型―/第二章 人麻呂宮廷歌の表現と場 近江荒都歌挽歌論―伊藤博著『万葉集の歌人と作品』の近江荒都歌論をめぐって―/近江荒都歌と崇福寺/軽皇子安騎野行讃歌の表現/安騎野の歌/万葉殯宮考/人麻呂の殯宮挽歌―身崎壽著『宮廷挽歌の世界』をめぐって―殯宮挽歌における異文と本文―壬申の乱の天武方軍勢の表現―/明日香皇女殯宮挽歌/第三章 人麻呂文学と異郷 人麻呂文学の異空間―飛鳥京時代―/「大夫の自負」で解けるか―清水克彦著『柿本人麻呂』をめぐって―/行路死人歌―万葉集と宗教―/泣血哀慟歌の表現とその背景―万葉時代の道と市―/人麻呂の旅の歌/第四章 人麻呂の石見歌 石見妻との別離の歌群/人麻呂の石見相聞長歌第一編/石見相聞異文長歌―対句と構成―/人麻呂と漢文学―石見相聞歌の場合―/人麻呂の死/付録 柿本人麻呂の詩の形成―相聞長歌を中心に― (一)~(五)
※本書は平成15年3月におうふうより刊行された『渡瀬昌忠著作集 第七巻 柿本人麻呂作歌論』が底本です。