基板に書いたメッセージ ハックできるシンセmonotronはなぜ生まれたのか?
著者:坂巻匡彦 330円
あらすじ
それは、若いエンジニアが基板に書いたメッセージから始まった。
アナログ・シンセサイザーを楽器として復活させたいと作られたmonotronは思わぬ方向で注目される。
monotronは【安い】【簡単】を基本条件に開発されたため、すぐに分解する人、改造する人たちが現れた。
コルグはそれらをwebにまとめて掲載し、次に回路図を公開した。
楽器メーカーであるコルグは、もちろん改造は推奨していない。
しかし、回路図公開は、2011年のMakey Awardにノミネートされ、2013年のグッドデザイン・ベスト100に選ばれる。
ユーザーフレンドリーな商品はコミュニティを形成し、メーカーのあるべき方向性も教えてくれた。
コルグが開発したのはアナログシンセmonotronだけではなく、改造monotronを作ったMakerたちとの新しい関係だった。
新商品開発のヒントがここにある!【読了時間 約25分】
目次
■シンセサイザーを楽器にする
シンセサイザーをやり直す
ノウハウを継承する
■ユーザーに伝える
基板に書いたメッセージ
改造されたmonotron
回路公開979
■ユーザーから学ぶ
メーカーが改造する
アナログ・シンセサイザー復活の途中経過
シンセサイザーをユーザーの手に返す
■ものづくりをやり直す