真田妖戦記(3) 「治天砲」編
朝松健 770円
あらすじ
正・反・合の三つの星が出会う時、この世は地獄と化す……。立川流秘儀の成就を図る大久保長安の野望は、実現に向かっていた。一方、豊臣秀頼は家康も恐れる秘密兵器“治天砲”を有し、和平を望んでいた。だが、妖魔と化した長安は家康を操り、遂に決戦の火蓋が切られた! 真田丸を拠点に、忍法を駆使して闘う十勇士と知将・幸村。刻一刻と最期の時が迫る大坂城で奮戦する猿飛佐助の運命と、柳生佐久夜との恋の行方は? そして最終兵器“治天砲”の正体とは……?
立川流密教、妖術、必殺剣、忍法入り乱れる痛快無比の伝奇時代小説「真田妖戦記」シリーズ第3弾。
●朝松健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。