居酒屋チェーン戦国史

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あらすじ

仁義なき居酒屋戦争は果てしなく続く!
異端の創業者たちの野心と苦闘に迫る

外食産業のなかでもチェーンの盛衰が激しい、居酒屋業界。そこは集客競争が絶えまなく続き、今日の王者が明日には撤退に追い込まれるような厳しい世界だ。しかし、誰でも一攫千金を狙えるベンチャービジネスの宝庫でもあり、ロマンを抱いて参入する者が常に現れる。
日本独自の居酒屋文化を広げたのは、居酒屋チェーンといってよい。その創業者たちは、たった一店舗から数百店舗まで拡大させた変人・奇人の野心家ぞろいだ。
誰しもが看板を目にしたことのある大手チェーンは、どのように戦いを繰り広げたのか。いかに居酒屋を進化させたのか。彼らの死闘の物語をひもとく。

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[目次]

はじめに
第一章 「居酒屋チェーン」という怪物
 居酒屋業界は、なぜ盛衰が激しいのか?
 居酒屋チェーンの勃興前夜
第二章 居酒屋チェーンの誕生
 居酒屋チェーンの先駆者――「養老乃瀧」木下藤吉郎
 居酒屋史上初の上場達成――「テンアライド」飯田保
第三章 空前の「居酒屋ブーム」の到来
 「外食産業元年」としての一九七〇年
 板前を育てる大衆割烹――「大庄」平辰
 革命的商品「酎ハイ」を武器に――「村さ来」清宮勝一
 北海道から来た「居酒屋の神様」――「つぼ八」石井誠二
第四章 入れ替わった居酒屋チェーン「御三家」
 「居酒屋ブーム」はいかにして起こったか?
 燃えすぎた「青年社長」――「ワタミ」渡邉美樹
 居酒屋界の最高峰へ――「モンテローザ」大神輝博
 居酒屋をはみ出すM&A戦略家――「コロワイド」蔵人金男
第五章 勃発!激安均一価格戦争
 「全品均一料金」という経営哲学――「鳥貴族」大倉忠司
 ライバルに真似されない業態を!――「三光マーケティングフーズ」平林実
 激安均一価格戦争がもたらしたもの
第六章 激変する居酒屋業界の現在地
 新たなるチェーンの勃興
 M&Aによる勢力図の刷新
おわりに