「厭書家」の本棚
山崎正和 1,650円
あらすじ
”世に愛書家というものがあるとすれば、
私はかなり重症の「厭書家」である──”
「知の巨人」が混迷する現代社会を生き抜くための必読書80冊を徹底解説。
20年の集大成、圧巻の書評集!
本棚に並んでいる本が恐い。
まだ読んでいない本がこれだけあるということが、
日々、まざまざと眼に見えることが、愉快ではない。
(中略)本を読みたい気持ちが募れば募るほど、
十分に読めない自分の無能が腹立たしい。
ひょっとすると、古来の厭世家が人生を愛しすぎていたように、
厭書家は本というものを愛しすぎているのかもしれない。
とりあえずそう思うことで、近頃は自分を慰めることにしている。
──「まえがきにかえて」より
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