長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖3 死守

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あらすじ

人足寄場はなくしてはならぬ!好評第3弾!

 阿比留平之助と弥五平は、上野山下で無宿者たちが狼藉を働く現場に遭遇した。その頭となっているのが、人足寄場を出た戸佐造と又次だった。死者と多数の怪我人が出た無宿人による騒ぎは、さらに続き、江戸中に知られることとなった。一連の事件は、人足寄場が無宿者の更正に役立っていないのではないかという意見を生み、幕閣の中には人足寄場の廃止を唱える者も出た。
 戸佐造と又次の行方を追う平之助は、一味が寄場にいた者や商品を売り歩くために市中に出ている人足寄場の者に声を掛けていることを掴む。
 平之助は、人足寄場を廃止させないために、町方から存続を願う嘆願書を書いてもらおうと考えた。春の高潮の折りに、寄場の修復費用を出してもらった、町年寄三名を訪ねた平之助は、三人の心を動かすことに成功する。そして、寄場の存続が決定した。ただ、無宿者による騒ぎが起こったら、廃止すると言われる。
 戸佐造と又次を捕らえようと調べを進めると、平之助は背後に某藩と結んだ商人がいることに気がついた。騒ぎを起こそうとする動きを掴んだ平之助だったが、一味の偽の動きに騙され………。黒幕も含めた一味を捕らえることが出来るのか。