メディアは死んでいた

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あらすじ

日本社会は北朝鮮の拉致犯罪になぜ気付かなかったのか。
気付いてからも他人事だったのはなぜか。
1980年、北朝鮮による拉致事件をスクープして以来、拉致問題に取り組んできた記者が、40年目の真実を初めて語った!

産経新聞人気連載「私の拉致取材-40年目の検証」待望の書籍化

あの日、報道各社は北朝鮮をめぐるトップ級のニュースを報じなかった。
産経、日経はベタ記事、朝日、読売、毎日には一行もなく、
NHK、民放も無視した。メディアの役割を放棄したのだ……。

どう取材したか、しなかったか、どう報道したか、しなかったか、が正しく記憶されるべきではないだろうか。なぜならば、それらをも含めて拉致事件と考えるからだ。

《主な内容》
第一章 日本海の方で変なことが起きている
偏った空気/夜回り/地方紙/富山県警/事件現場/オバQ/被害者証言/不審船/動機/読売記事/家出人/恋人作戦/共通点/接岸地/背乗り/掲載見送り/柏崎/夏の意味/1面トップ/宇出津事件/だまされ拉致/黙殺

第二章 メディアが死んだ日
お墨付き/続報/赤塚不二夫/遺留品破棄/辛光洙/フグ/任務完了/免許証/逮捕/李恩恵/88年3月26日/梶山答弁/幻/自責の念

第三章 産経も共産党も朝日もない
金丸訪朝団/ソウル出張/金賢姫/田口八重子/朝日・毎日訪朝団/共産党の同志/双子の情報/横田家/行方知れずの姉/裏取り/実名報道/安明進/反発

第四章 いつまで“疑惑”なのか
家族会/政治色/丁字路/政府認定/受賞スピーチ/不自然/漱石/土井たか子/テポドン/大阪/2種類の風/タブー/追跡/自爆スイッチ/ターニングポイント

第五章 金正日が私の記事を証明した
欧州ルート/U書店/1枚の写真/よど号/八尾証言/国会決議/不破発言/政党/電撃訪朝/謝罪/断定/潮目/蓮池家再訪/別人/潮時/朝日新聞/前兆/38度線/棘

第六章 横田家の40年
大きな組織/消耗/濃厚な足跡/不思議な国