ひと
購入した作品の読み方あらすじ
店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。―その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の惣菜屋で、買おうとしていた最後のコロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
読み終わり、とても清々しい気持ちになりました。
不幸なことが起こっても、自分のことを卑下することもなく、可哀想に思うこともなく、前を向いて歩いていれば、自分のしあわせは自分で築くことができる。自分の誇りを大切にしていこう。
そういう気持ちが湧いてきて、読後感がとてもよかったです。4点