フランス語の余白に
蓮實重彦 1,870円
あらすじ
フランス語を血肉化するために作られた、テキストという名のイニシエーション
長年仏文学者の間で密かに語られてきた、幻の名著が電子版でついに復活!
本書は、フランス文学者、評論家、小説家そして元東京大学総長と多面的な顔を持つ、著者唯一のフランス語教科書です。
1981年の刊行以降、革新的なスタイルと魅力的な例文の数々で、学生たちに衝撃を与え続けてきました。厳選された例文を味わうもよし、一度はあきらめたフランス語の森へ再び分け入るもよし、参考書としても、読み物としても十分に楽しめるテキストです。
◆この書物は,日本の大学の教養課程でフランス語をはじめて学ぶ人びとを対象とした教科書である。ただし,その人びとを容易にフランス語へと導く目的で編まれてはいない。だからといってとりわけ難解な書物でもないが,楽しいものでないことだけは確実である。◆それがフランス語であれ何であれ,一つの外国語がやさしくしかも楽しくおぼえられることは絶対にありえない。また大学でフランス語の単位の取得を課せられた者の全員が,フランス語の達人になる必要も毛頭ない。適当に単位がとれさえすれば,ほとんどの人間にとってはそれで充分である。(本書INTRODUCTIONより)
(刊行当初の形をそのまま再現しているため、仏文和訳、巻末練習問題の解答のご用意はございません。予めご了承ください)