シビルの爪2

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あらすじ

闇の結界を操る、天使のような顔立ちを持った若者

 アイドル女優古城里沙は「義母のシビルが恐い」とおれに打ち明けた夜、何者かに吸血され石と化してしまった。夜の一族であるシビルは、リリスの仕業だと言い、リリスには異形の刺家“四聖者”が襲いかかる……。
 なぜ里沙は石化させられたのか。誰が味方で誰が敵なのか。おれは四聖者にリリスを狙わせた依頼主を突き止めるため香港へ飛ぶが、シビルの息子フランクの登場で、妖闘は一段と苛烈になる。しかし、リリスの正体は今も深い闇の中だ……。

 傑作吸血鬼浪漫シリーズ、その第3弾が電子で復刊! 文庫版ではカットされたノベルス版挿し絵をすべて収録、さらに文庫版カバーで使用されたカラーイラストも収録した、まさに完全版。

●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。