シビルの爪3

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あらすじ

彼女の微笑みは宝石のごとく、その動きは石さえも魅惑する魔性のもの

 大力士たち四聖者にリリスの捕獲を依頼したのは、太古「夏」時代のおれだった! しかしその記憶も目的も不明なまま、おれはリリスとシビルとの戦いの渦中だ。シビルにより誤作動された“母体”が操るグレイズは、恐るべき破壊力で殺戮を実行し、リリスに襲いかかる。“母体”の修正装置は、エジプトのピラミッド群にあるらしい……。
 そして吸血された二人の美少女、里沙と美由貴をおれは助け出すことができるのか? リリスの「血」をめぐる夜の一族たちの戦いはクライマックスに!

 傑作吸血鬼浪漫シリーズ、その第4弾が電子で復刊! 文庫版ではカットされたノベルス版挿し絵をすべて収録、さらに文庫版カバーで使用されたカラーイラストも収録した、まさに完全版。

●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。