虹のマジカル・レッド(3) 樹妖の恋歌
朝松健 385円
あらすじ
蔓草を振り回して近寄る者を拒む! 樹の精霊に魅入られたマンションの怪異!
赤い魔女・稲村虹子の弟子、鞍馬正浩が美女から奇妙な依頼を引きうける。ある男が住むマンションに、植物が溢れているという。捜査に乗り出した鞍馬だが、強大な樹の精霊に取り憑かれたその建物には刃が立たない。話を聞いた虹子はタロットカードをめくり、ある解決方法を思いつくが…。「SFアドベンチャー」1991年12月号に掲載された短篇作品。
ホラーファンタジー、「虹のマジカル・レッド」シリーズ第3弾。
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。