奇想病院

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あらすじ

未来の医療を予言(?)した医療系ショートショート

 南百合ヶ丘クリニックの鷲峰先生の診察室には、問題を抱えた患者が次々と訪れてくる。高齢化社会の中で、あくまで元気な老人たち。不健康になりたがる女子高生たち。遺伝子に合わせたテーラーメイド治療薬。街頭でもできる寿命予測などなど…。
 医学が進歩していけば、必ず起こるであろう医療の最前線を、医師でもある著者がユーモアたっぷりに描く。はたして将来の医学は、私たちの生活をどう変えていくのだろうか…?

2010年
 カネ子は怒っている
 異業種病院
 八十八歳の約束
 饒舌電脳患者
 CM強化の時代
 ギャンブル医療保険
2030年
 今日の診断率、78.5%
 優良健康管理者の悩み
 成長するマシン
 体にいい野菜
 健康予測器
 情報公開
 口の中の情報
 思い出し装置
 思い通りの薬
 気のせい病
 声変わりの季節
 医療事故防止装置
 不健康ブーム
 年齢改善薬
 医者に必要なもの
 ロボット介護犬
 Dモード
 癒しの公園
 ツボシン
 最適な薬
 リモコン万能時代
 究極の識別法
 俺だけ細胞
 なま一丁
 骨董クリニック
 疑惑内科
 最強のワクチン
 通販健康生活
2050年
 高齢社会の青年健診
 決定するのは誰だ
 契約医療
 究極の治療法
 老人の楽園
 頼みの翻訳機
 よみがえる細胞
 クレジット治療
 白熱、医療ライブ
 永遠の命
 再生休日
 コンタクト
 最後の診療

●米山公啓(よねやま・きみひろ)
1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。