ナックルな三人

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あらすじ

詩人兼絵本作家と若年性認知症の画家が、
一人の女性をめぐり繰り広げる、遅れてきた青春――。

詩人で絵本作家の笹原、画家の石黒、40代後半の美しい珠代という名の女性の三角関係を描く長篇小説です。
笹原は編集者に紹介され石黒と出会います。
二人はたまたま中学の同級生であると分かり距離が縮まっていきます。
石黒は愛想は極めて悪いが憎めない魅力的な男です。
一冊の絵本を一緒に仕上げますが、その後、石黒は突然仕事をすべてやめてしまった。
石黒は若年性アルツハイマーを病んでいるのでした。
そして、ナックルボールを投げることだけに異常に執着します。
ナックルボールを仲立ちにして、マドンナたる珠代に出会った二人は、まったく違ったように仲良くなるのでした。
笹原はじりじりしながら友人と珠代の間を行き来しますが、ある日石黒は失踪してしまい、笹原と珠代は必死で石黒を探し始めるのでした。
中年男女三人に遅れてやってきた青春を描く、さわやかで感動的なドラマです。