巷の神々 下

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あらすじ

《日本だけで、宗教と称するものが数十万もある現在、我々は、或いはヌーディストの如くに、すべて宗教と言う衣裳をかなぐりすてて、神と人間、神と自分と言う問題を考え直して見る必要があるのではないだろうか。我々は今日、信仰について考える時、複雑な様式形態を持った「宗教」を余りに不可欠なものとして考えすぎていはしまいか。それら数多く多様な宗教のどの一つとしてが、あるたった一人の人間にとっては結局本当の役にはたたない、と言うことも十分に現にあり得るのである。》(本文より) 人々が自活して心の安寧を取り戻すためにこそ多くの、いわゆる新興宗教がいかに誕生したのかを知ることは、人間が秘めた不可知な力の啓発と人生の開拓のために、必要なことだ――。日本人の心の拠りどころに迫った書、半世紀の時を越えて待望の復刊本を電子化!