鬼平犯科帳[決定版](八)

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あらすじ

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵の活躍を描く時代小説の金字塔。

火付盗賊改方とは江戸の特別警察とでもいうべき組織。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕(てつ)」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた乱暴者だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ、映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきたが、2017年に放映されたアニメ「鬼平 ONIHEI」も大きな話題に。
2017年は「鬼平」が誕生して50周年。これを記念して全24巻を、ふりがなを増やして読みやすくなった決定版で順次、刊行。

第八巻に収録されているのは以下の作品。

豪傑のような見かけなのに腕のほうはさっぱり、という浪人の身の上におこった顛末を描く「用心棒」
盗人と同心、男二人が命がけで心意気をみせた「あきれた奴」(「アニメ鬼平」第十二話原作)
悪いことをしながら善いことをし・・・平蔵の人情裁きもあざやかな「明神の次郎吉」
火付盗賊改方を襲う卑劣きわまりない男たちと鬼平が死闘を繰り広げる「流星」
「男と女のあのことの底は、まことにそも深え深えもので」。妙な色男の物語「白と黒」
平蔵の剣友、岸井左馬之助に嫁とりの話が・・・「あきらめきれずに」