楽園の土曜日
片岡義男 275円
あらすじ
楽園とは、女系の中への傍若無人な侵入である
将来、伴侶になるかもしれない女性の実家に
男はその女性の短い帰省の見送り、という仕方で
入り込む。彼女には2人の姉がおり、母親もいて、
おまけに父親は離婚したため存在しない、という周到さだ。
つまり、男1人に女性4人、という状態。
ある種の男にとってこれは「試練」になりうるが
ここでは「楽園」という解釈になっている。
はたしてそれは本当に「楽園」か?
それを考える鍵は、案外、母親あたりにありそうだ。
【著者】
片岡義男
1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/