早期離職白書

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あらすじ

■なぜ3年で辞めるのか?

「最近の若い人は大企業に入っても3年以内で3割が辞めてしまう。」
そんな話を聞いたことがある方は少なくないかと思います。
しかし、実は最近になって若い人が3年で3割辞めるようになったわけではありません。
30年前から多少の上下動はあっても基本的に大学新卒者の3割は3年で辞めていたのです。

本書は「早期離職」をテーマにした白書です。
前半で、早期離職に関する統計情報/インタビュー調査を整理・解説したうえで、
後半では早期離職者25名への個別インタビューの内容を詳細に掲載しており、
分析データだけでは見えない、早期離職に関する個別ケースを知ることができます。

3年で辞める退職理由については様々な理由が言われています。
人間関係が原因、給料が安いのが原因など。
転職サイトが実施した大規模な調査もありますが、データ上の数字だけを見てもリアリティを感じられないという人も少なくないのではないでしょうか。

3年以内で辞めた人それぞれに入社してから辞めるまでのストーリーがあります。
早期離職白書では、一人ひとりのストーリーに迫り、なぜ辞めたのか?
どうすれば辞めなかったのか?
辞めたことを後悔していないのか?などを聞いています。

大卒の3年以内の離職について「最近の若い人は根性がない」「時代が変わった」「コミュニケーション力の低下が問題」など、自分なりの考えを持つ方にこそ読んでいただきたい内容です。

(本書は2016年にクラウドファンディングを通じて「早期離職白書2016」としてまとめた内容を、一部改訂のうえで書籍版として発行したものです)