障がい者の旅路(3)~甘くはないぜ! 車いす!~

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あらすじ

さぁ~始まった! 寝たきりだったこの体。何とか普通の生活にまでとは言わないが、リハビリで快復できるところまで快復させなくてはならない。私は甘く考えていた。筋肉を無くした体と言う物は、なんと頼りないものか。車いすに乗り移るところから始まるのだ。たかがそれさえもできない。ぶらんぶらんの足には立つ力さえない。人の力を借りてやっと車いすに座った。だが、靴さえ履く力が足から消えていた。トイレの便器に座ってもパンツも脱げない。ウンチも指で引き釣り出さないといけない。ウンチが出てしまったのかどうかも分からない。私は号泣した。あまりに厳しいリハビリに「やめた!」とは言わなかったが、足が象のように腫れ上がった。楽しいこともあった、夜中に仲良しの教授と患者仲間で病院の渡り廊下で花札をして、自分の辛さを忘れようとした。え~教授やった。大好きやった。私は何故こんな体になったのか? 今も不信感を拭い去ってはいない。真実は、今も聞いたことがない!