開戦、東條英機が泣いた―昭和史の大河を往く〈第2集〉
保阪正康 880円
あらすじ
日米開戦前夜、官邸の一室で東條首相が独り泣いていた―昭和史を縦断する国会と官邸の権力闘争。
その渦中、あの東條すら打ち震えた!!渾身の取材で掘り起こした衝撃の秘話。
<目次>
国会が死んだ日
浜田国松の“ハラキリ問答”
軍部大臣現役武官制という“魔物”
陸軍の二度目のクーデター、議会解体
斎藤隆夫の“反軍演説”
斎藤隆夫を見捨てる議員たち
斎藤隆夫“除名”と政党政治の終焉
“憲政の神様”尾崎行雄の抵抗
“神様”が不敬罪に
翼賛選挙と東京初空襲
尾崎行雄の法廷闘争
首相官邸の主人たち
開戦前夜、東條首相は官邸で独り泣いていた
佐藤首相と官邸前で焼身自殺した老人の戦い
佐藤首相の政治的野心と市井の老人の諫言
五・一五事件──女性たちの証言
テロリストを英雄視してしまった時代
二・二六事件──軍靴に蹂躙された官邸と日本政治
真珠湾攻撃当日、官邸での小宴
終戦の日──鈴木首相の心情
〈戦後〉の原点──東久邇首相の発言を見直す
「直接、国民の声を」──東久邇内閣の50日
吉田と鳩山の総理の椅子を懸けた闘い
自衛隊出動寸前──岸首相と六〇年安保
国民の欲望の肥大化が生み出した“今太閤”──田中政権の終焉
あとがきにかえて──国会と官邸の一角に立ち考えたこと