双眼鏡の彼方に
片岡義男 275円
あらすじ
明確な目的を持った彼は、まだその一言を発していない
元本は、ハワイをめぐる5つのラヴ・ストーリーが
収録された『頬よせてホノルル』。
ハワイにいる男の許に、日本から1人の女性がやってくる。
女性を歓待しながら、男には果たしたいと願うある目的がある。
しかしその瞬間はなかなか訪れず、
どういうわけか、空気銃や双眼鏡、古いラジオなど
どこかアナログの匂いのある装置などを時間の中に散りばめながら
ストーリーは展開していく。
彼はその一言をいつ、どのようなシチュエーションで発するのか。
答えはまだ、双眼鏡の彼方だ。
【著者】
片岡義男
1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/