ダーウィンの警告 上
あらすじ
我々は、ここに来るべきではなかった……
──チャールズ・ダーウィン
南極大陸から〈第六の絶滅〉が、今、始まる……
全世界で日本でベストセラー! シリーズ最新作!
第一の絶滅──4億4400万年前、全生物の85%が絶滅。
第二の絶滅──3億6700万年前、海洋生物の70%が絶滅。
第三の絶滅──2億4500万年前、陸海で全生物の90%が絶滅。
第四の絶滅──2億年前、全生物の80%が絶滅。
第五の絶滅──6500万年前、恐竜が絶滅。
哺乳類の時代が幕開けした。そして、現在──
人類に第六の絶滅が迫っている……
〈あらすじ〉カリフォルニア州の軍事研究施設から、爆発とともに謎の物質が流出した。その研究所から発信された最後のメッセージは、〈殺して……私たちを全員、殺して〉。現地に赴いたシグマフォースのペインター・クロウ司令官は、山間部を死の世界に変えながら拡散する物質の封じ込め作戦の指揮を執るが、正体不明の物質への対処法が見つからない。一方、研究施設で行なわれていた実験内容を探っていたグレイ・ピアース隊長は、施設の爆発後に行方不明となったケンドール・ヘス所長の知り合いのアレックス・ハリントン教授から要請を受け、南極大陸に飛ぶ。しかし、現地ではグレイたちの調査を妨げる勢力が待ち構えていた。カリフォルニア州での災厄と氷の大陸での攻撃を、裏で画策しているのはいったい何者なのか?
◆歴史的事実に関して──複数存在する〈南極大陸〉の地図
本書の中には、氷で覆われていない南極大陸を描いたものと思われる古代の地図が何枚も登場する。これらは実在する地図で、何世紀も前に作成されたものであるが、こうした地図に関する議論は今なお続いている。一つはっきりとわかっているのは、古代の人々は我々が考えているよりもはるかに以前から、世界各地の大洋を航海していたということである。人類の航海年表は毎年のように歴史をさかのぼり続けている。古代の知識の宝庫であった有名なアレクサンドリア図書館の破壊とともに、どれほどの量の真実が灰燼に帰してしまったのかは知る由もない。