ホテルローヤル
購入した作品の読み方あらすじ
【第149回直木賞受賞作】北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く――。恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。
レビュー・口コミ(4件) 一覧へ
とてもおもしろかったです。この作者の他の作品も読んでみたいです。
5点昔の作品で前からきになってましたが、
今なら安くなってる。
今が買いですね。
よかったです4点暗くて重い。それぞれが抱えた感情に悲しくなった
4点直木賞受賞作。北海道のラブホテルを中心に、過去に向かっていく短編連作集。全編に暗く重苦しいような空気が流れている印象です。明るく笑う人はおらず、笑っていても自嘲的だったりむなしい笑いだったり。1作目が一番未来なのですが、その話がすでに暗い話だから、引きずってしまうのかな、と思いました。女も、男も、重たいものを抱えてホテルローヤルを訪れ、気持ちを吐露して、心も身体も傷つけたり・・・完成時は希望を一身に背負った「ホテルローヤル」も、最後には廃墟になる現実。なんともいえない気持ちになりました。