月見草のテーマ

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あらすじ

残暑が徐々に後退し、夜の冷気が肌に心地良い9月半ば。
1台のオートバイが西から東へ、
もう1台のオートバイが東から西へ向かっている。
だからやがて、その2台は合流するはずだ。
2人が会う時、男が手を差し延べる。
1年前の秋の名月の日、初めての出会いの時はどしゃぶりで
その時に手を差し出したのは女のほうだった。
今では体を重ねあう関係にある2人も
路上ではライダーとして、唇よりも手が先だ。
そしてこのうえなく冴えた月が2人を照らし出す。